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肥満症は、体内に脂肪が蓄積されることによって、体重が重くなり過ぎることです。肥満した人がそのことによって健康の危機にさらされた場合に、はじめて問題と見なされます。肥満症には主な原因がいくつかありますが、どの場合でも共通しているのは、その人が幼い時に「侮辱」を受けて、恥の感覚を持ったこたがあるということです。そして現在でもなお、恥ずかしい目にあわされるのではないか、或いは誰かに恥ずかしい思いをさせるのではないかと恐れているのです。侮辱されること(卑下されること)と、恥ずかしい思いをすること(身を隠したいと思うこと)を、しばしば結びつけます。
また、体重を増やすというのは、相手の過大な要求から身を守ることなのです。肥満症になる人は「ノー」と言うことが出来ず、何でも背負い込んでしまうタイプです。また、二人の人間のあいだで板ばさみになっていると感じやすいタイプです。それぞれの人間を幸福にしなければならないと考え、あらゆる努力をしてしまい、自分の本当の望みが分からなくなってしまいます。
さらに、異性からの欲望の対象として見られたくないので太ると言うことも頻繁に起こります。相手から性的に利用されることを恐れているのです。
そして、中には人生において自分の立場を確保したいのに中々そうするこたが出来ず、太ることで自分の立場(スペース)を確保することが出来ると無意識に思い込んでいる人もいます。
幼い頃に「侮辱」を受けた為に、あなたは自分を守ろうと決意しました。もう二度と相手に付け込まれたくないと考えたのです。これからは、毎日寝る前にその日の反省を行うことをお勧めします。一日を振り返り、あなたが恥ずかしいと思い、屈辱感を感じた出来事を一つずつ思い出すのです。そして、自分が感じたことが本当に正しかったのかどうか考えてみましょう。もし、どうしても分からなかったら関わった人に尋ねて見て下さい。
また、誰か何かを頼まれた時は、自動的に「イエス」と答えるのではなく、次のように自問して見て下さい。「私はこれを本当に望んでいるのだろうか？」と。
あなたがそんなふうにしたとしても、相手があなたに向けてくれる愛と尊敬の気持ちは、決して減少しないでしょう。いえ、むしろあなたが自分を尊重し、自分の立場を確保すればするほど、彼らはあなたを高く評価してくれるはずです。
もちろんあなたは、これまで通りサービス精神旺盛な人であり続けるでしょう。唯一の違いは、あなたが自分のニーズに耳を傾けるようになったということなのです。どうぞ、自分がとても重要な人間であることに気づいて下さい。そして愛する人の人生の中に(単に肉体的にだけではなく)きちんと自分の居場所を確保して下さい。あなたはとても重要な人なのです。それを本当の意味で知って頂きたいと思います。